[東大研究最前線]ユーゴスラビア紛争から持ち帰った課題❶

東京大学本郷キャンパス

東京大学の二大文化祭の一つが五月祭。
本郷キャンパスで開催されるこの文化祭は駒場祭同様、東大研究最前線という院生のプレゼンを聴ける企画があります。
今回はセンチュリー・大橋が「民族対立と報道:ユーゴ紛争の事例」を聴いてきたことのレポートと、今後のメディアの扱い方についての課題を探っていきます。

ところで若葉さん、なぜ私は東大に呼ばれたんでしょうか・・・?
五月祭は昨日も来たので今日は来なくても充分だったんですが・・・。

センチュリー・大橋


若葉 翠

いやぁ、GWまで延長になってしまった矢向の現場のお疲れ様会と、明後日以降に大橋さんが常駐する予定の現場についてですねぇ、お打ち合わせをと思いまして、気分転換に東大を・・・と。
あ、希未ちゃんはイケメン探しで同行してます。
違うからね?
お姉さんに強制連行されただけだからね?

遠果希未

ホント、何しに来たのかしら、お嬢ちゃん・・・。
せっかく東大に来たんだから、東大研究最前線を聴いて行ってはどう?
普段の短大じゃ聴けない有難いお言葉を聴けるかもしれないわよ。

捏造新聞が出回った

希未ちゃん、せっかく東大までやってきてイケメンを漁るわけでもなし・・・。
普段から政治ばっかで生きてて楽しいですかぁ?
そういえば大橋さんは昨日はどんな講義を聴いていたんですか?
まぁお嬢ちゃん向けにもなるやつだと「民族対立と報道:ユーゴ紛争の事例」って言うやつですね。
ユーゴスラビア紛争がなぜ起こったのかって言うのを10分で確認していくものですよ。
具体的にはナショナリズムとジャーナリズムの歪みの問題を見ていきました。

あ、それは希未ちゃん向けですね・・・。
ナショナリズムと言えば最近は日本スゴイ系の番組がホント増えました。
極右タレントなんかも活躍(?)するようになりましたねぇ・・・。
ああ、T.Tさん(伏字)ですね。
彼の質の悪いところは、ぱっと見じゃ極右に見えないんですよね。家庭思いのパパにしか見えない。
それがまぁ、蓋を開けたらビックリっていうオチなんだけど…。

GW中に京都のカプホに泊まった時、外国人が褒める日本のスゴイ建築物ランキングが放送されてたんですよ。それで1位が東京スカイツリー!
あれ、見事に街並みに合ってない電波塔なですけどねぇ・・・。
ところでユーゴスラビアってなに?

あー、お嬢ちゃんの年齢だと知らないかぁ・・・。
もしサッカーが好きならクロアチアの名前は聞いたことがあるんじゃないかと思うんだけど、かつてクロアチアが独立前に入ってた社会主義国家がユーゴスラビアよ。
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ユーゴスラビアの全盛期を支えたのが反ファシズムで生きてきたチトー大統領って人なんだけどね?
彼は自分の治世の中で「俺のことはいくら批判しても良いけど、ナショナリズムを高揚するような報道はやめてね」って言ってたわけ。彼の圧倒的なカリスマ性もあって、彼の在任中は平和が築かれていたんだけど、没後が不安定になったのね。
そのユーゴスラビアの崩壊に報道の在り方が関係してるの?

あー、平たく言うとそういうことになるわね・・。
とりあえず今日もLTはあるんだし、まずは聞きに行ってはどうかしら。
続きはその後で話しましょ。さ、若葉さんとの打ち合わせもあるし、さぁさ、さっさと行った行った!
ちょっと、追っ払うように送り出さないでよ!!

じゃあ希未ちゃんが行ったところでお打ち合わせですが、ところでユーゴスラビアでは当時、どんな報道がなされていたんですか?
有り体に言いますと、今風で言う産経新聞や保守速報みたいなのが幅を利かせていたらしいです。
実はチトー存命中からナショナリズムの影は出ていたそうなんですよ。
それがチトー大統領の没後に表面化したらしいです。

いいい、産経ですかぁ??!
つまり、捏造新聞がユーゴスラヴィア内には出回ってたっていうことなんですね?
そういうことです。
例えば産経新聞の大捏造シリーズである「北海道が危ない」シリーズですが、これは私の相互フォローの人が「小樽の要塞レストラン」の嘘を、直接現地に行ってエビデンスを採取してきました。
「北海道が危ない」のシリーズで産経はこう言うんです。
「北海道が中国に買い占められて危ない!!」ってね。

いやいや、あれって原野商法の延長じゃなかったですか?
でも確かに産経系は産経本体は元より、正論なんかでも民族対立煽ってますよね。
そんなメディアがユーゴスラヴィアにいたってことなんですね?
ええ。もう保守速報バリのトンデモ捏造やりまくってました。
例えば紛争中のジャーナリズムをLT発表者が見せてくれたんですが、19世紀の絵画だかを取り上げて「この親子は戦争で犠牲になったものだー!」とかでっちあげて、更に対立を煽ってくみたいなことが起きたらしいですね。

ユーゴスラビア紛争前にメディアのもたらした影響
 
❶:偏見・ステレオタイプの強化
❷:他民族に対する警戒
❸「自分たちが攻撃されるのでは?」という恐怖
これは院生が紛争前にメディアが世論に与えた影響三箇条です。
どこかに似てません?
まんま産経や保守速報なんですよ。

赤字を期に廃刊して欲しいですね、産経・・・。
そして私達はWEBマスターです。
WEBマスターとして、それに対抗しうる、どんな世論を形成してくかを考えなければなりません。

もう少し国家が社会保障削減でみんなの生活を壊しにかかってることを伝えられたらいいですね。
あ、大橋さん、明後日からの常駐先が決定したのでお知らせあったんでした。
矢向常駐の仕事は3月末までの短期だったはずなのに、なんだかんだでGWまで延期になりましたからねぇ。
もう南武線沿いは嫌ですよ?
 

それなんですが、鹿島田です・・・。
は?
もう一度、もう一度。
 

か、鹿島田です、鹿島田です・・・。
また南武線ですかぁ!!?
もう南武線嫌だぁ・・・。お気に入りのスーツ着ていけないんだもん。
 

か、帰りは早いですから。朝も早いけど・・・。

[東大研究最前線]ユーゴスラビア紛争から持ち帰った課題❷に続く